anko4192 お掃除まりちゃ

Last-modified: Sat, 20 Aug 2016 16:53:20 JST (1532d)
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「ぺーりょぺーりょ…ゆぅぅ…くっしゃいのじぇ…なんかきたないのじぇ…」

顔をしかめながら舌を伸ばして、真っ白な床を舐めなる一匹の帽子なしの赤まりさ。
一舐めする事に身を震わせて涙をこぼし、聞かれてもいないのに感想をボソボソと呟く。
この赤まりさは、生まれる寸前で親まりさに無理やり茎からもぎ取られ、最初の食事も済ませぬまま床を舐めろと強く命令され、訳も分からずにそれに従っている。

「ゆっくち…ゆっくち…どーしちぇ…にゃんで、こんなことしなくちゃだめなの…じぇ?おとーしゃ…ゆっひぃ…ゆっくち…ゆっくちしちゃい…」

生まれてすぐの重労働で、そろそろ疲れてきた赤まりさは上目遣いで親まりさの顔色を伺う。
だが親まりさはそんな赤まりさを人睨みすると、お下げで掴んだ小さな帽子を見せびらかすようにゆらゆらと揺らした。
赤まりさは親まりさと自分の帽子を見比べると、唇を噛みながら涙をこぼして小さく唸る。

「ゆっくち…ゆっくち…きちゃない…ゆっく…くっしゃい…ゆっくち…ゆっくち…もうやだ…ひっく…おうちかえりゅ…ゆっくち…ゆっくち…ゆびぇぇ…」

チラチラと親まりさの顔を横目で見つつ、舌を動かして床を舐める赤まりさ。
体は自らの涙と唾液でベトベト。
床に付着した汚れや臭いにまみれてたせいで目も虚ろだ。
それでもなんとか白い床を全て舐め終わると、暗い表情のまま親まりさを見上げる。

「ゆぅ…おとーしゃ…ゆっくちおわったの…じぇ…ゆぐぅ…だから…まりちゃのおぼーちかえしちぇ…」

両目を潤ませながら首をかしげるように体を傾け、わざとらしくブルブルと震えてみせる赤まりさ。

「ふむ、ご苦労。でもあんまり綺麗にはならなかったな…」

「ゆぅぅ…ゆっくち…」

「じゃあな。トイレットまりさ、さよならだ。そびえ立つうんうん帽子にもお別れだ」

だが親まりさは持っていた帽子をお下げで破ると、赤まりさの目の前の水たまりの中に投げ捨てた。

「ゆ…ゆっ?…ゆぅ…?…ゆっ!…ゆんびゃぁぁぁぁ!まりちゃのおぼーち!おしょらにそびえる、くろがねのおぼーち!ゆんやぁぁぁぁぁ?!」

親まりさがそう言うと、赤まりさの周囲に突然水が流れ出す。
水に浮かんだ帽子に向かって、必死に舌を伸ばしていて泣いていた赤まりさは、その流れに乗って水たまりの中に落ちる。

「ゆっぴぃぃぃ!なにこぼべぇぇぇ?!ゆごぼげぼぼぶごぼぉぉ…」

流れはそのまま小さな渦を作ると、赤まりさを巻き込んで吸い込まれるように何処かに消えてしまう。
親まりさは帽子を取ると、赤まりさの入っていた白い床を眺めるような位置に置かれた鉢植えの上に鎮座する、肌色の物体の上に帽子を乗せた。

ぐぶぅ…ぶぶぶ…ぐぶ!…ぶんぶんぐぶぶぅぅ…!!

唸っているのか震えているのか、口を縫い付けられた鉢植えに押し込められたゆっくりは、涙目で帽子をかぶっていた男をを睨みつける。

「そんな怖い顔をするなよ、『おとーしゃん』。お前がこの家の庭に現れなければこんな事にはならなかったんだぞ?まあ、可愛い我が子を見られて『しあわせー!』だろ?なあ、トイレットまりさ君」

男は鉢植えのゆっくりを馬鹿にするかのように語りかけると、和式トイレを後にした。
鉢植えのゆっくりは悔しそうに顔を歪めてブルブルと震えるが、額から生えた茎に実った二匹の実まりさを見上げて悲しそうに涙をこぼすのだった。

徒然あき


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