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「ゆっぷっぷ!ゆっくちできにゃいゆっくちがいるのじぇー!わらっちゃうのじぇー!ぷっぷー!」 「おぉ、あわりぇあわりぇ!こーんなみじめなゆっくちは、いままでみたとにゃいよ!かわいちょーだねぇ」 二匹の薄汚れた野良の子ゆっくりが、見下すような嫌味な笑みを浮かべて笑っている。 「ゆっがぁぁぁ!なにいってるんだぜぇぇぇ!おちびちゃん、まりさはまりさなんだぜぇぇ!おとーさんなんだぜぇぇぇ!!」 「なーにいってるのじぇ!おまえみたいなみじめなゆっくち、かっこいいおとーしゃんといっしょにするんじゃないのじぇ!」 「しょーだよ!このみじめな、かとーなゆっくちのぶんじゃいで、おとーしゃんをばかにしにゃいでね!ゆっくちあやまってからしんでね!!」 二匹の目の前に置かれた透明な箱の中には、一匹の帽子を被っていない成体のまりさが入っている。 成体のまりさは、自分に罵声を浴びせる子ゆっくり達に対して、必死に自分が親だと呼びかける。 だが二匹の子ゆっくりは成体まりさの言葉に腹を立て、膨れながらぴょんぴょんと箱の周りを跳ね回る。 「どーして、おとーさんのいうことを、しんじてくれないんだぜぇぇぇ?!おちびちゃんたちは、とーってもゆっくりした、さいこーのゆっくちなのにぃぃぃ!!」 「ゆっへん!まりちゃ、とーってもゆっくちした、いいゆっくちなのじぇ!でも、へんなゆっくちにほめられてもうれちくないのじぇ!ゆっくち~♪」 「れーみゅがゆっくちしてるのは、とーぜんのことだよ!!れーみゅはせかいいちのゆっくちだからねぇ!ほめてもなにもでにゃいよ!かわりにあまあまもってきちぇね!!」 二匹の子ゆっくりは、目の前の帽子なしゆっくりを親とは思っていないが、何故か自分達の事を褒められたと勘違いして、満面の笑みを浮かべて得意そうに仰け反る。 そして幸せそうに鼻歌のようなものを歌いながら、ユラユラと体を揺らして自分の世界に入ってしまう。 「ゆぅぅぅ!おちびちゃん、まりさはおとーさんだよ!おぼうしがなくても、りっぱなおとーさんだよぉぉぉぉぉ!」 「ゆっぷっぷ~♪まりちゃはさいこーのゆっくち~♪つよくてーぷりち~♪へんなゆっくちとは~てんししゃんとーだんごむししゃんくらいのーちがいがあるのじぇ~♪」 「ぷっぷっぷ~♪ぷりちーれーみゅはぷりちーゆっくち~♪へーんなゆっくちもーれーみゅにしっとしてりゅよ~♪」 親まりさと思われるゆっくりは、涙をポロポロと流しながら、子ゆっくり達に呼びかける。 だが二匹の子ゆっくりは、ゆっくりした自分達に酔いしれてながら、自分勝手に歌い踊っている。 そして時々、親まりさと思われるゆっくりを横目で眺めては、自分達の可愛さを見せびらかすかのように大げさに尻を振ったり体をくねらせる。 「ゆーん…おちびちゃんたちはとってもぷりちー……っと、みとれてるばあいじゃなかったんだぜ!おとーさんだぜぇぇ!おとーさんだぜぇぇ!まりさはおとーさんだぜぇぇぇ!!」 親まりさと思われるゆっくりも、我が子の可愛らしさに思わずニンマリと微笑んでしまうが、すぐに我に返って父だと主張し始める。 「やれやれ…黙ってみてたが大分キモ面白い事になってるな、クソゆっくり潰してー!」 『ゆゆぅ?!おとーしゃん!!』 そこに現れたのは、うす汚いまりさ種の帽子を被った一人の青年。 二匹の子ゆっくり達は青年の顔を見上げると、うれしそうに微笑んでユラユラと体を揺らす。 そう、この青年こそが、この二匹の親まりさの帽子を奪って透明な箱に閉じ込めた張本人。 青年は野良ゆっくりの一家を眺めて、不快そうに顔をしかめる。 「ゆゆぅ!おとーしゃん、きいてきいてーのじぇ!このくしょゆっくちね、じぶんのことおとーしゃんだって…ゆゆぅ?」 「おとーしゃん、どーしたの?にゃんだか、あんよのしたに、なにかはえちぇるよー?しょれなーに?」 二匹の子ゆっくりは、親まりさを見てニヤニヤと笑いながら、楽しそうに青年に話しかける。 だがしばらくすると、青年の姿に違和感を覚えて、不思議そうに体を傾けて考え始める。 「ゆゆぅ!おちびちゃん、だまされちゃだめなんだぜぇぇぇ!こいつが、おとーさんのぼうしをうばった、わるいやつなんだぜぇぇ!ほんものは、おとーさんなんだぜぇぇぇ!!」 「ゆゆっ?!まーたいってるのじぇ!うそつきはゆっくちできないのじぇ!ぷんぷんぷん!」 「まったく、このくしょゆっくちは、ほんちょーにゆっくちしてにゃいね!れーみゅおこりゅよ!ぷんぷんぷん!」 「ゆがーん!どうしてなんだぜぇぇぇ?!」 そんな二匹の子ゆっくり達に、お下げをブンブン振り回して自分が親だと主張する親まりさ。 しかし二匹は親まりさに背を向けると、二匹同時に屁をこいた。 親まりさは二匹の態度にショックを受けたのか、大口を開けて半泣きになる。 青年は野良親子のやり取りを見てニヤニヤと笑いながら、子ゆっくり達に語り始める。 「まあ、落ち着けよっと…実はな、おとーさんがこんな姿になったのも、そこのクソゆっくりが原因なんだよ」 『ゆゆぅ?!』 「なにいってるんだぜぇぇぇ?!」 二匹の子ゆっくりは青年の言葉に驚いたのか、大げさに両目を見開いてお下げや揉み上げをワサワサと動かす。 だがもっと驚いたのは、青年に帽子を奪われた親まりさ。 両目を飛び出さんばかりに見開いて、大声を張り上げて青年を睨みつける。 「おとーさんはな、このクソゆっくりに呪いをかけられてこんな姿になってしまったんだ!」 『ゆっがぁぁぁぁん!』 大げさな身振り手振りで、子ゆっくり達に話しかける青年。 そんな青年の「クソゆっくり」という言葉が頭にきたのか、親まりさが箱の中で頬を膨らませながら飛び跳ねる。 「ゆぅぅぅぅぅ?!まりさはくそゆっくりじゃないんだぜぇぇぇ!さいこうにゆっくりした、ゆっくりのなかのゆっくりなんだぜぇぇぇ!!」 「クソゆっくりは黙ってろぉぉぉ!という訳で、きっとこのクソゆっくりをやっつければ、おとーさんの呪いも解けると思うんだ!協力してくれるな?」 『ゆっくちきょーりょくしゅるよ!(のじぇ!)』 青年は、グネグネと体を動かしながら怒る親まりさを箱から出すと、子ゆっくり達の目の前で親まりさをチラつかせながら話を続ける。 子ゆっくり達は青年の言う事に同意すると、両目をキラキラと輝かせながら得意そうに眉毛を吊り上げて仰け反ってみせる。 「と、言う訳だ。お前が全部悪い!今すぐ死ね!ゆっくり死ね!ゆっくりに生まれてきた事を後悔して死ね!!」 「しょーなのじぇ!しょーなのじぇ!おまえがじぇーんぶわるいのじぇー!!」 「おまえがわりゅーい!おまえがわりゅーい!せーしゃい!せーしゃい!くしょゆっくちはせーさいだよー!!」 「ゆっぎぃぃぃ!なにいってるんだぜぇぇぇぇ!!までぃざが、どーしてわるいんだぜぇぇぇ?!どーしてせいさいされるんだぜぇぇぇ?!」 青年の言葉を真似するように、元気に叫びながら楽しそうにぴょんぴょん飛び跳ねる子ゆっくり達。 親まりさは、ノリノリな子ゆっくり達を見て悲しそうに涙を零しながら、青年の手の中でグネグネと暴れてみせる。 青年はそんな親まりさを地面に落とすと、そのまま足で踏みつけ動けなくする。 「ゆっげべぇぇ?!なにずるんだぜぇぇぇぇ!おもいぃぃぃぃ!どげぇぇぇぇぇ!!」 「さあ、ゆっくりの子等よ!武器を取れ!この腐れゆっくりを制裁するんだ!!」 「ゆゆぅ?!これはもしかして、でんせちゅのぷすぷすしゃん?!ゆわーい!かっこいいのじぇー!!」 「そうだ、その伝説のツマヨージさんで腐れ饅頭を地獄に送ってやれ!!」 『ゆっくちりかいしちゃよ!!(のじぇ!!)』 青年に踏まれて苦しそうに顔をしかめる親まりさ。 体を大きく変形させながらも、尻をブリブリと振って必死に青年の足から這い出ようとする。 そんな親まりさとは対照的に、青年から爪楊枝をもらい、大喜びの子まりさ。 爪楊枝を縦に咥えると、うれしそうに親まりさの周りで飛び跳ねる。 子れいむも同様にキャッキャと跳ね回ると、青年の声に合わせてキリッと眉毛を吊り上げて爪楊枝を天高く掲げる。 「それでは、制裁開始!!」 『ゆっ、ゆっ!おー!!』 「な、なにやっで…い、いっだぁぁぁぁぁいぃぃぃ!やべでぇぇぇぇ!おちびちゃんだぢ、おどーざんだよぉぉぉ!おどーざんでじょぉぉぉぉ?!」 青年の掛け声と共に、爪楊枝を親まりさの体に刺し始める子ゆっくり達。 親まりさは体をグネグネと動かして抵抗してみるが、特に何の意味もない。 されるがままに、次々と体に小さな穴を開けられていく。 「いだい、いだい、いだいぃぃぃぃぃ!ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!ぼうやだぁぁぁぁ!おうぢがえるぅぅぅぅ!!」 痛みに身をよじり、涙としーしーを垂れ流し始める親まりさ。 動けば動くほど、体に開いた小さな穴から少しずつ餡子が漏れ始める。 「ぷーしゅ!ぷーしゅ!なーにが、おとーしゃんなのじぇー!おとーしゃんが、ないてしーしーしゅるのじぇ?わらっちゃうのじぇー!!」 「ぷーしゅ!ぷーしゅ!ゆっくちー!ゆっくちー!みじめなゆっくちー!あわれなゆっくちー!ぷっぷっぷー!」 「ゆっびぃ!ゆっぎぃ!おべべぇぇ!いっだぁぁぁぁぁぁいぃぃぃ!やめでぇぇぇ!」 親まりさをニヤニヤと笑いながら、爪楊枝で刺し続ける子ゆっくり達。 一突きしては嬉しそうに体をゆらし、また一突きしてはキャッキャと楽しそうに飛び跳ねる。 親まりさはその度に体を大きく震わせて、叫び声を上げて暴れる。 片目を爪楊枝で潰され、尻を刺され、頬に穴を開けられ、更に青年に踏まれて餡子が流れ出す。 「よし!そろそろ良いぞ!おとーさんの呪いが解けるぞー!!」 「ゆゆっ?!それほんとー?!ゆっわーい!ゆっわーい!まりちゃのしょーりなのじぇー!!」 「ゆっくちー!ゆっくちー!さっすがれーみゅだにぇ!てんしゃいだにぇ!ゆっくちー!!」 青年の声を聞いた子ゆっくり達が、親まりさを突付くのを止めて青年の方を向いて微笑む。 青年も子ゆっくり達に笑顔で答えると、被っていた帽子を親まりさに返した。 「ゆひっ…ゆひー…っげぼっ!がばっ!ゆっひ…ゆっひ…ゆっぐじ…っぐじ…」 「ゆゆーん?…なにこりぇ?…ゆへ??……………ゆっぎゃぁぁぁぁ?!おどーざぁぁぁぁぁん?!!!」 「ゆんやぁぁぁぁぁ?!おちょーしゃぁぁぁぁ!!どーしたのぉぉぉぉ?!どーちて、こんなけがしちぇるのぉぉぉぉぉ?!」 「ゆひっ…ゆひっ…どうじでっで…おばえだぢがやっだんだ…ぜ…ぜ……ぜ………」 突然の事に思考が追いつかず、両目を白黒させながら傷だらけの親まりさを眺める二匹の子ゆっくり達。 間の抜けた声を出して状況を整理していたが、とりあえず親まりさが瀕死なのだという事は理解したようだ。 ゆんゆんと泣きながら、親まりさの周りを跳ね回ったり、傷ついた親まりさの体を舐めたりと大慌て。 自分達が親まりさをここまでにしたとは、露にも思っていない様子で献身的に親まりさを見守る。 「ゆっびゃぁぁぁぁ!おとーしゃぁぁぁ!!ゆっくちぃぃぃ!ゆっくちぃぃぃぃ!!」 「ゆびぇぇぇぇぇぇん!ゆびぇぇぇぇぇぇん!どーちてぇぇぇぇ?!どーちてぇぇぇぇぇ!!ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆぎぎ…がが…が……ゆっくじ…じだが……」 だがそれも何の効果もなく、親まりさが顔をしかめて白目を剥いて震えだす。 親まりさの様子を見ていた子ゆっくり達も、真っ青な顔でガタガタと震えながらしーしーを漏らす。 親まりさはそんな二匹の子ゆっくりを睨むようにして、口から泡を吹いて動かなくなった。 子ゆっくり達は冷たくなった親まりさのそばで、何時までもゆんゆんと泣き続けるのだった。 「ゆっぷっぷ!なんなの、このぶさいくで、ゆっくりしてないゆっくりは?みじめであわれで、とてもみていられないよ!!」 「ゆっびゃぁぁぁぁ!おかーしゃぁぁぁ!まりちゃなのじぇぇぇぇ!ぷりちーでかっこいい、まりちゃなのじぇぇぇぇ!ここからだちてよぉぉ!たしゅけてよぉぉぉ!!」 「どーちてしょんなこというのぉぉぉ!れーみゅは、おかーしゃんのかわいいれーみゅでしょぉぉぉぉ!!」 透明な箱に、飾りを持たない二匹の子ゆっくりが入っている。 それをバカにするかのような、冷めた目で見つめる一匹の成体の野良れいむ。 二匹はれいむに向かって、グネグネと必死に体を動かして助けを求める。 だがれいむはそんな二匹を見て馬鹿にしたように笑うと、二匹に尻を向けて屁をいた。 「ばかなこといわないでね!おまえたちみたいな、あほでみにくいゆっくりはしらないよ!れいむのおちびちゃんは、とってもかしこくてうつくしいんだよ!!」 『ゆっびゃぁぁぁぁぁぁん!!』 「そいつ等は悪いゆっくりなんだよ。その悪いゆっくりのせいで、こんなになってしまったんだよ!そいつ等は制裁だよ!!」 『ゆゆぅ?』 そこに青年が現れた。 青年は小汚い子まりさの帽子を頭に乗せ、その肩にはやはり小汚いリボンをつけていた。 完 徒然あき ---- #pcomment(./comment,reply)