anko4489 顔なしゆっくり の変更点
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コンビにまで向かう道のりの途中で、変なものを見つけた。 こぶし大ほどの肌色の塊が、道端でブルブルと震えていた。 どこにでも居るただの野良ゆっくり。 帽子は無くしている様だったが、金色の髪の毛から、「まりさ」と言う種類のゆっくりだという事がわかった。 例え小さくても、ゆっくりは鬱陶しい上に面倒の種だ。 私は小さなゆっくりから少し距離をとり、気が付かない振りをして歩き出した。 そしてある程度距離をとってから振り返ってみて驚愕した。 その小さなゆっくりには顔が無かったのだ。 正確には本来顔がある部分から、真っ黒な物が露出しているのだ。 おそらく顔が削れて、中身の餡子が露出しているのだろう。 それでも死んではいないらしく、片側だけについているお下げをブンブンと振り回し、グネグネと体をくねらせている。 ゆっくりと言うのは、何をするにも一挙一動自分のする事を口に出す五月蝿い生き物だ。 大きさの大小に関わらず、無駄に自己主張の強いやつらなのだ。 だからこのゆっくりは、無駄に動いている割にはずいぶん大人しいとは思っていたのだが、まさか顔が無くて喋れないとは思わなかった。 ただ汚いだけでゴキブリ饅頭と呼ばれているのかと思ったが、生命力も大した物だ。 お陰で私も少しゆっくりと言うものに興味が出たので、その辺りにいないかと少し探してみる事にした。 だが探してみると意外といないもので、少し遠回りして公園に行ってみる事にした。 「ゆっびぃぃぃ!いだいぃぃぃぃ!おがおがげずれぶぅぅぅぅぅ?!」 公園についた途端に、早速元気なゆっくりの声が聞こえてきた。 見たところ、小学生くらいの子供達に捕まって玩具にされているらしい。 少し離れたところからその様子を伺っていると、どうやら成体のゆっくりの顔を地面に押し当てているようだ。 「やべえぇぇぇぇ?!げずでぶぅぅぅぅ!でいぶのおがぼがぁぁぁぁぁぁ!!」 揉み上げをワサワサと振り回しながら、必死に抵抗しているのだと思われるゆっくりのそばには、小さな顔なしゆっくりが数匹見える。 どれも体を小刻みにウネウネと震わせながら、揉み上げやお下げをブンブンと振り回している。 どうやら先程見た顔なしゆっくりは、彼等の仕業のようだ。 彼らがゆっくりの顔だけ削って、その辺りに放置しているようだ。 「ゆびぇぇぇぇ!まりちゃ、ゆっくちにげるのじぇー!ゆびゃぁぁぁぁぁ!!」 そんな彼等から逃れようと、一匹の小さなゆっくりが尻をものすごい勢いで振り、こちらに向かって這いずってくる。 だが振っている尻の速度は速いものの、その歩みはかなり鈍い。 ただ、子供達は手元の大きなゆっくりに夢中らしく、このゆっくりの逃亡には気がついていないようだ。 そんな幸運も幸いして、小さなゆっくりは子供達から大分離れた所まで這いずってくる事が出来た。 「ゆひー…ゆひー…ここまでくれば、あんぜんなのじぇ!…あのくじゅおやは、いだいなまりちゃのために、みずからぎせーになったのじぇ!ゆっぷっぷ!」 ニンマリといやらしく笑い、得意そうに仰け反る小さなゆっくり。 だが一難去ってまた一難とは今みたいな状況を言うのだろう。 私は満面の笑みを浮かべる小さなゆっくりを、顔が地面に付くように踏みつけると、その状態を保ったまますり足で公園の入り口まで移動した。 「じゅばぁぁぁ?!じょべげばばぁぁぁ?!やじゃべべげべばばばぁぁぁ!!げじゃばびぃ………び…ぎび………」 私は小さなゆっくりを潰してしまわないように力を加減しながら、しばらくすり足で移動していたのだが、急にゆっくりの声が聞こえなくなった。 よく足元を見てみると、小さなゆっくりは痙攣するかのようにブルブルと震えながら、お下げをブンブンと振り回していた。 私は慌てて小さなゆっくりから足をどけ、軽く蹴って小さなゆっくりをひっくり返してみた。 そこにはあの憎らしい顔はどこにも無く、削れた皮から真っ黒な中身が露出しているだけだった。 私の歩いた後には、餡子と得体の知れない液体の痕が1mほど続いていた。 少々削りすぎてしまったのだろうか。 私は再び、軽くゆっくりを蹴ってみる事にした。 蹴られたゆっくりは一瞬ビクッっと大きく身を仰け反らすと、再びガタガタと震えだした。 こんな状態になってはいるが、やはりまだ生きているらしい。 私は足で寝転んでいるゆっくりを起き上がらせると、小さな声で囁いてみた。 ゆっくりしていってね! 小さなゆっくりは震えていた体を一瞬だけ止めると、何故か体を仰け反らせて固まった。 だがしばらくすると再びお下げをブンブンと振り回し、ガタガタと体を振るわせ始めた。 あんな状態になっても、お決まりの言葉には反応するのだと、私は少し感心すると同時に思わず笑ってしまった。 おかげで私は、ゆっくりは痛みに弱くすぐ死んでしまうという考え方を改めてる事になった。 そして鬱陶しい野良や家ゆが現れたら、動かなくなるまで潰さなければならないという事を学んだ。 私は、ゆっくりのしぶとさを教えてくれたこの小さなゆっくりにお礼を言い、ゴミ箱に投げ捨ててから公園を後にした。 完 徒然あき ---- #pcomment(./comment,reply)