anko4660 ゆっくり鉢

Last-modified: Mon, 15 Aug 2016 16:09:10 JST (1537d)
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ガラガラガラガラ…

朝食を済ませた私は、如雨露を片手に庭へ出る。
すると窓を開けた音を聞きつけたのか、早速こちらに向かって「あれ」達がノソノソと近づいてくる。

じぶぶ…ぎぃ…げげ…がが…ぎぃ…

動くたびに小さなガラガラ声で呻きながら、僅かな水を得るために必死にこちらに向かってくる物体。
肌色でいびつな楕円系の、潰れたボールのような外見の塊。
ペットとしても飼われることがある、ゆっくりと言う不思議饅頭だ。
薄汚れた体に、まるでカビでも生えたかのようにまばらに生えた髪の毛。
少し前に進むたびに全身をガタガタと震わせ、時々目からポロポロと涙をこぼす。
帽子やリボンのような飾りは付けておらず、頭の頂辺は水平に切り取られており、そこから中身を露出している。
そしてその剥き出しの餡子の真ん中から、つぼみをつけたチューリップを1本生やしている。

ホラーのようだが、かなり間抜けな外見のゆっくり達。
こいつ等は、私の庭を荒らしにやってきた野良ゆっくりの成れの果て。
ただ潰して捨てるのではつまらないので、私がゆっくり研究者の知識を活かし、植木鉢に改造したのだ。
ゆっくりは動物と植物の両方の性質を持っている。
そのせいか、植物とは相性が良いらしい。
こいつ等は私に鉢植えに改造されてから、私の家の庭で暮らしている。
もちろん逃げ出さないように対策もしてある。

まずは庭を荒らした我が物顔の野良ゆっくりを捕獲し、底部をバーナーで荒く焼いた。
このせいで野良ゆっくり達は僅かに這う事は出来るが、飛び跳ねられなくなった。
だが、おかけで私が逃亡防止のために置いた、低いレンガの柵を飛び越えられないでいる。
時々その目の前まで行っては、悲しそうに涙を流しているその姿は、とても惨めで愛らしい。
また完全に足を焼かない事により、雨が降ってきた時も、自らの足で倉庫の屋根下に避難してる。
剥き出しの餡子に雨が当たるのは相当痛いらしく、急いで移動してはいるが、時々大きく見を震わせて悶絶している。
白目を剥き出しながらも、這う事を止めないその姿を見ていると、如何にゆっくりにとって雨が恐怖の対象であるかを思い知らされる。
ガタガタと震えて怯えながら雨宿りしてりるゆっくり鉢の姿は、弱々しく滑稽だ。

次に中身が減らないように肛門をバーナーで完全に黒焦げにして塞いでやった。
その代わり尿道はそのままに、過剰に摂取した水分をいつでも排出出来るようにしておいた。
これはゆっくりの為ではなく、鉢植えにした時に植物の根が腐らない様にする為である。
ついでに五月蝿い口も、その内部をバーナーで焼いてみた。
歯はドロドロに溶け、舌はミミズの干物の様にカラカラになったが、大声を張り上げる事はなくなった。
だがその火傷の後遺症か、喉が乾いて痛いらしい。
私が毎朝与える少量の砂糖が入った水を、有り難がって浴びに来る。
もちろん傷が治らないように、砂糖の量は加減する。
水をかける時も、剥き出しになった餡子に水をかけるようにする。
当然ゆっくり鉢も痛がるが、せいぜい涙を流してガタガタ震える程度で収まっている。
砂糖の甘味が麻酔効果になるのか、ゆっくり鉢に我慢できる程度の痛みになっているようだ。
ゆっくり鉢はこれらの経験をもとに、過度に水を欲しがらなくなり、雨に対してさらに警戒心を持つようになった。

最後に、邪魔な帽子やリボンを破り捨て、頭の頂辺を水平に切り取る。
頭を切り取る際には当然ゆっくりが身をよじって暴れたので、適度に殴ってやると大人しくさせた。
この時、ゆっくりの体が変形するくらい殴ってやったが、そのお陰で私対してより服従するようになった。
頭に空いた穴から餡子を少し抜き取り、代わりに園芸用の堆肥を詰めて、少しかき混ぜた。
ゆっくりは両目をぐるぐると回しながら体をくねらせたが、そのお陰で中身が混ざりやすくなって助かった。
その後に球根を1つ埋め込み、肥料と水をかけて花を育ててみた。
これが思いのほか順調で、球根はゆっくりに消化されることなく、上手くゆっくりの内部に根を這わせて順調に育っていった。
やはり少し弱らせておいたのが正解のようだ。
ただ、体内に少しずつ根が侵食していくのは、ゆっくりにとってはかなりの苦痛らしく、何度か自分達で花を抜こうとした事があった。
だが歯や揉み上げ、お下げを失った体では、それも出来るはずもなく、家族のゆっくり鉢と一緒にポロポロと涙を流して悲しんでいた。
もちろん、私の花を引き抜こうとしたゆっくり鉢にも、教育はしておいた。
片目を潰して、一週間ほど釘を植え込んで放置しておいた。
それ以降は私に逆らう事はなくなり、私の言う事をよく聞くようになった。
育成の過程で、やはり小さいせいだろうか、れいむ種の子供鉢が白目を向いて死んでいた。
れいむ種は個体差はあるが、まりさ種ほど生きる力がないのだろう。
球根は取り出し、新しく侵入してきたゆっくりに植え替え、ボロボロになった子れいむ鉢はバーナーで加熱してからほかのゆっくり鉢の肥料になった。
ゆっくり鉢達は様子を見て、悲しそうにポロポロと涙をこぼしていた。

じば…ぎぎぎ…ごぎぃ…ビュっぶじ………ビュっぶじ…

ジョウロから降り注ぐ水を浴びて、ブルブルと震えながら涙をこぼすゆっくり鉢。
苦痛と安らぎが入り乱れるこの時間が、ゆっくり鉢の唯一の「ゆっくり」出来る時間だ。
これが終わると、ゆっくり鉢は自ら陽のあたる場所に移動して、一日を過ごす。
暑すぎる時には、日陰に入ったり、雨が降ったら屋根下に非難する。
これは全て私が命じておいた事だ。

「花が咲けば、ゆっくり死ねる。苦しみなくなければ、花を咲かせるように努力しろ」

「ゆっくり死ねる」という言葉だけを希望に、ゆっくり鉢は私に従い、自分を蝕む花を育てている。
おそらく花が咲いても死ぬ事はないだろう。
それに私は、花が咲く前に、球根を植え替えてみようかとも考えている。
こいつ等が絶望して衰弱死するまで、ゆっくり鉢として使ってあげるつもりだ。

ビュっぶじ…あがばば…ござびばじゅ……ビュっぶじ……

ゆっくり鉢は頭を下げるような仕草をしてお礼のような音をだすと、重そうに体を引きずって日当たりの良い場所に移動していった。
次は何の球根を育ててみようか、今から楽しみだ。

徒然あき


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  • す、すごい・・・!ゆっくりを有効活用している・・・! -- 2018-01-02 (火) 00:12:52
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