anko4570 ゆ落とし の変更点
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「ゆぎぎ…おぼーぢ…ゆぐぅぅ…」 近所の公園を通りかかると、足元から小さなうめき声が聞こえてきた。 声のする方に目を向けると、そこには一匹の薄汚い子ゆっくりが、ガタガタと震えて泣いていた。 その底部からは、子ゆっくりの中身である餡子が周囲にあふれ出していた。 おそらく底部の皮が裂けて、ろくに這うことも出来ず、痛みに震えているのだろう。 その目の前には、おそらくその子ゆっくりの物であろう臭そうな帽子が置いてある。 子ゆっくりは震える舌を帽子に向かって必死に伸ばしているが、寸でのところで帽子には届かない。 これもおそらく誰かのいたずらだろう。 そう、これは私が子供のころに流行っていた遊び、「ゆ落とし」に間違いないだろう。 捕まえてきた野良ゆっくりを適度な高さから落として、その体の一部を破壊する遊びだ。 中でもこのようにゆっくりを殺さずに移動不能、行動不能にするのが高得点とされ、仲間同士でゆっくりを放り投げては競い合ったものだ。 ふと周囲を見渡してみると、少し離れたところで地面に顔面をめり込ませて、高速で尻を振る赤いリボンの子ゆっくりが見える。 あれも顔面が潰れて周囲に餡子を撒き散らしてはいるが、死んではいないだろう。 ともに高得点な「ゆ落とし」を見て、最近の子供はゲームで遊んでいるばかりではないのだと少し安心した。 「おねーちゃぁぁ!どこいったのじぇぇぇ…?ゆえぇぇ…」 「おちびちゃぁぁぁん!かってにおうちからでちゃだめでしょぉぉぉ?!にんげんにみつかったら、ひどいめにあうんだよぉぉぉ!」 私が少し昔を懐かしんでいると、元気そうな汚いゆっくりの親子が沸いて出て来た。 私も現代の子供達に負けていられないと思い、まずは子ゆっくりを持ち上げて、空に投げた。 『ゆっくりしていってね!』 「おしょらをとんでるみちゃぁぁ? 『グチャ!!』 じゃべ!!」 帽子の子ゆっくりは頭から地面に着地すると、両目と餡子を周囲に撒き散らして半分潰れた。 だが絶命してはおらず、力いっぱい尻をふって元気な子ゆっくりぶりをアピールしている。 久しぶりにやった割には、まあまあの出来と言ったところだろう。 「じゃばげべべべぇぇ?!じばばばばぁぁぁ!ぎょべぐべぇぇぇぇぇぇ!!」 「ゆっぴぃぃぃ?!おぢびぢゃんがぁぁぁぁ?!なにごれぇぇぇぇぇ!どーじでおちびちゃんが、こんなこどになっでるのぉぉぉ?!」 半壊したせいでろくに喋れなくなったのか、意味不明な叫び声をあげる子ゆっくりとそれを見て大いに取り乱すリボンの親ゆっくり。 どうやら慌て過ぎて、私の存在に気がついていないらしい。 せっかくなので私は親ゆっくりの背後に回りこみ、舌を伸ばして瀕死の我が子を舐めようとしているところを勢いよく持ち上げた。 「ゆっおぉぉぉぉ?!でいぶはかなしみのあまり、おそらをとぶための、つばさをてにいれたよぉぉぉ!?!」 何を言っているのはよく解らないが、うれしそうに揉み上げをワサワサと振り回す親ゆっくり。 少しサイズが大きいが、昔はこれくらいのを綺麗に「ゆ落とし」出来るのがステータスだった。 私は両手で抱えた親ゆっくりを、狙いを定めた場所に放り投げた。 「ゆわわぁぁぁぁい!れいむは、おおぞらのしはいしゃだよぉぉぉぉ! 『グチャ!』 ゆんぼっ?!」 親ゆっくりは私が狙った場所、『ぺにさなの像』という名前の得体の知れないオブジェの上に底部から着地すると、像の上に餡子を撒き散らして行動不能になった。 「ゆっぎぃぃぃ!あんよがいっだぁぁぁぁぁいぃぃ!!ここはどごなのぉぉぉぉ?!でいぶは、ずっどおぞらをどんでるのぉぉぉ?!」 親ゆっくりは奇妙な形のオブジェの上でガタガタと震えながら、涙や小便を垂れ流して大騒ぎしている。 これだけ元気なら、カラスにでも襲われなければ二、三日は生きているだろう。 私は久しぶりに良い『ゆ落とし』が出来たと満足し、騒がしい公園を後にした。 おぉ!なんだこれ!すっげー!でいぶだでいぶ!でいぶがぺにさな像の上に乗ってるぞ! おぉ!すっげー!これって誰かが『ゆ落とし』したのかな?!俺も負けてられねー! 私の背後から、楽しそうに話す子供たちの声が聞こえた気がした。 完 徒然あき ---- #pcomment(./comment,reply)